「めがねフレーム」のかたち
1.ティアドロップ型
「ナス型」や、「オート型」とも呼ばれています。レイバンのサングラスとして馴染みのある形です。
飛行機のパイロットはレンズが大きいと計器を見やすいので、軍用パイロットグラスとしてこの形が開発されました。
時代を問わず根強い人気があります。
2.ラウンド型
正円に近い丸型のフレームで、「丸めがね」とも呼ばれます。かける人の顔の個性を際立たせる効果があり、強い印象を与えます。文豪のような知的なイメージを演出できます。
アメリカの喜劇役者、ハロルド・ロイドがかけていたことから、「ロイドめがね」という名称も。ジョン・レノンがかけていためがねとしても有名です。
3.オーバル型
レンズの形が卵型になっているフレームです。幅広い世代に好まれ、最近では特に人気の高いデザインです。ファッションやヘアスタイルを選ばないデザインなので、かけやすいフレームといえるでしょう。
天地幅は浅いものから深めのものまでバリエーションが多く選択の幅が広いので、かける人に合ったデザインを選ぶことができる形です。男性であればハードな印象を和らげ、女性であれば優しく温和なイメージを与えます。
4.スクエア型
四角いスクエア型は全体に直線的なフレームで構成されているので、シャープで知的なイメージを与えます。
顔を引き締める効果もあるので、丸顔の人にも向いています。
5.ボストン型
丸みを帯びた逆三角形の形をしています。知的なイメージを演出する定番フレームです。
明治~大正期のインテリ達がこぞって愛用していた形です。1960年代、アイビーファッションと共に大流行した形でもあります。その後はトラディショナルなめがねとして定期的にブームが訪れ、現在は男女問わず世界的なトレンドになっています。
6.フォックス型
「モンロー型」とも呼ばれます。目尻が上がったデザインです。
モンロー型の名の通り、小悪魔的なイメージを演出でき、個性的な印象を与えます。女性のサングラスで多く使われています。ミュージシャンなどにも人気の形です。
7.オクタゴン型
オクタゴンという名の通り八角形のフレームです。シャープなイメージを演出します。
一見かける人を選ぶように見えますが、スクエア型ほどクセがありません。どのようなスタイルにもあわせやすい形です。
8.ウエリントン型
フレームが逆台形型になっている角形をしています。定番中の定番のデザインといえるでしょう。
シンプルで落ち着いたイメージを与えるので、大人の男性に人気があります。ビンテージと呼ばれるめがねはこの形のものが多いです。
9.クラウンパント型
丸みを帯びた逆三角形のボストン型のフレームから、レンズの上部を切り取ることで王冠(クラウン)のようにも見えることから、「クラウンパント」という名前になったと言われています。
洗練されたデザインで知的にも見える玉型です。
10.ブロー型
リムの上部が、ボリュームのあるデザインになっているフレームがブローと呼ばれています。ボリュームのある部分が眉毛(eyebrows)のように見えるからと言われています。
昔は年配者の眼鏡として扱われていましたが、近年は年代にかかわらず幅広く人気があります。